후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
そんなら殿下なら、人の掛けてる頸飾りをどういう風にして奪い去って、そこへ模造品を掛け換えておくのでしょう? と聞いてみても、この未亡人には返事ができぬに違いない。世間の噂がそうだから、そう思っているとのほかには、何の答えもできぬに違いない。そんな人一倍我や感情の強いらしい、この未亡人との雑談は後廻しにして、まず証拠材料を探し出さなければならぬ。
見残している邸の残りを、検分して来ようかしら? と、嬢が思案しているのを見ると未亡人はいよいよ大きな膝を乗り出してきた。一層声が低まってくる。
「一度ですけれど、殿下はあの頸飾りを見たいと仰有って、わたし共へお立ち寄りになったことがあるのですよ。昨夜のことが起って、ふとそれを、思い出しました」
五、六カ月ばかり以前の、ある秋晴れの日の、昼下りであった。北並木通りまでドライヴに来たのだが、お宅の前を通りかかったからと、お立ち寄りになったことがある。端麗というよりも、女優にも見紛わしいほど婉麗な二十二、三の侍女が、お供についていた。
王弟殿下のお立ち寄りだというので、公爵家では下へも措かず歓待したが、御歓談の間にふとお思い出しになったように、そうそうお宅には、有名な海蛇という頸飾りがあった。