후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
それは、太子に別段危害を加えようというのではなく、ただ印度出発から執拗に英国側が強制して已まなかった太子の日本留学の決心をあくまでも翻させようとして手を換え品を替えて口説いているに違いなかろうとは推察されたのであったが、太子のあの気性で手酷く撥ね付けて、もしこれ以上の圧迫でも太子の身に加わるようなことがあってはと、二人ともそれをひどく案じ切っているのであった。そしてつい昨晩のことであった。珍しくキャゼリン・ジャルディン嬢が訪ねて来てくれた。
「キャゼリン・ジャルディン? キャゼリン・ジャルディンとはどなたです?」どこかで一度耳にしたことのある名前だとは思ったが、どうも私には思い出せなかった。
「いつかお逢いになったそうですが、ホテルで! あの婦人です、ついこの夏印度から来ましたばっかりの……」とカ氏はこれで私にも思い出せたと考えたのであろう、そのまま話を進めていった。思いも掛けぬ太子の抑留にはキャゼリン嬢も吃驚したが、自分も力を合せてすぐ大使館の方へ折衝して太子の身分を英国人であるキャゼリン嬢が引き受けるような方法にでもして、この際太子の希望の日本留学を許してもらえるよう協力させてもらいたいという熱心な頼みであった。