일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えどげいじゅつろん

江戸芸術論

永井 荷風

永井 荷風의 江戸芸術論(えどげいじゅつろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,130자 · 167화면

아오조라 문고

されど此の如く死したる典型の中歌麿はその技術の最も円熟したる時代にありては全く不可思議なる技能を以て能く個人の面貌の異なる特徴を描出し見るものをしてしばしばかの動すべからざる典型の如何を忘却せしむる事あり。ゴンクウルは此の如き賛辞に附記して歌麿の女の丈高きはこの画家が日本の女を事実よりも立派に美麗になさんと欲したるがためなり。専ら遊女を描くに努めたる彼は弁才天女の如く婦女を理想化せんと欲したるなり。されどその姿勢態度動作に関してはあくまで自然たらん事を努めたりといへり。

米国人フェノロサの所論は聊かゴンクウルと異なる所あればここにその大略を記述す。歌麿美人の身体及び面貌の甚だしく細長となりしは寛政の中頃より後の事なり。こは甚だしく髷の大形なるを好みしこの時代一般の風俗に基因したるものにして決して画家一個人の企てに因りたるものとはいひがたし。されば寛政末年より享和の始めに至る時代風俗の変遷と共に歌麿美人の身長もまた極端に馳せ遂にその特徴たる廃頽的情味を形造るに至りしが享和の末よりはややその身長の度を減ずるに従ひ、文化時代の繊巧は往々にして以前の優美温雅の趣きを失はしむるに至りぬ云々。