일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選(ひだのかいだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,271자 · 263화면

아오조라 문고

やれ可矣と安心する途端に、何処から飛んで来たか知らず、例の大石が磊々と落ちて来て、市郎の左の肱を強く撃ったので、彼は堪らず横さまに倒れた。生きているのか死んで了ったのか判らぬ、彼は既う再び起き上らなかった。

上では其んなこととも知らないのであろう。大勢が声を揃えて市郎の名を呼んでいた。其中には塚田巡査の錆びた声も、七兵衛老翁の破鐘声も混って聞えた。

この人々は今や漸くここへ辿り着いたのであった。市郎が単身登山の途に就いた後、七兵衛は慌てて家内の人々を呼び起したが、疲れ切っている連中は容易に床を離れ得なかったので、彼等が朝飯を済まして、家を出たのは午前七時を過ぎていた。塚田巡査も町の若者も之に加わって、一隊十四五名の人数が草鞋穿きの扮装甲斐甲斐しく、まだ乾きもあえぬ朝霜を履んで虎ヶ窟を探りに出た。人々は用心の為に、思い思いの武器を携えていた。

巡査は窟の案内を心得ている筈であったが、何うしたものか路を踏み違えて、あらぬ方へと迷い入った。それが為に意外の時間を費して、今や初めて窟の入口へ辿り着いた時には、一隊の多くは既に疲れ果てて、そこらに有合う岩角に腰を卸して先ずほッと息を吐く者もあった。