轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

「生命の川 第一巻第二号~第二巻第二号」1916(大正5)年11月16日~1917(大正6)年3月5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 页

青空文庫

お上の御勘気で御流罪にならせられてからこのかたの御辛苦というものは、とても言葉には尽くせぬほどでございます。

良寛 あなたはそのころから片時離れずお供あそばしていらっしゃるのですからね。

慈円 私は死ぬまでお師匠様に従います。京にいるころから受けたおんいつくしみを思えば私はどんなに苦しくても離れる気にはなられません。

良寛 ごもっともでございます。(間)私は比叡山と奈良の僧侶たちが憎くなります。かほどの尊い聖人様をなぜあしざまに讒訴したのでございましょう。あのころの京での騒動のほども忍ばれます。

慈円 あのころの事を思えばたまらなくなります。偉いお弟子たちはあるいは打ち首、あるいは流罪になられました。どんなに多くの愛し合っている人々が別れ別れになった事でしょう。今でも私は忘れられませぬのはお師匠様が法然様とお別れなされた時の事でございます。

良寛 さぞお嘆きなされた事でございましょうねえ。

慈円 それは深く愛し合っていられましたからね。お師匠様が小松谷の禅室にお暇乞いにいらした時法然様は文机の前にすわって念仏していられました。お師匠様は声をあげて御落涙なされましたよ。