轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
「報知新聞夕刊」1930(昭和5)9月30日~1931(昭和6)3月12日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 190,554 字 · 381 页
お化人形
男は呟きながら、マスクの紐をつないで、顔を隠し、死んだ様になった文代を、小脇に抱て、扉を開くと、薄暗い廊下へと姿を消した。
お化人形
何段返しとか称する、余興舞台の前の広っぱには、数百人の群集が、この館専属の少女達の素足踊りを見上げていた。
靴下の代りに、肉色の白粉を塗った、ムチムチと肥った素足共が、紡織機機械の様に、ピョコンピョコンと、お揃いで、客の前へ飛上った。
踊り半に、突然、パッと電燈が消えた。
最初は誰も怪しまなかった。目まぐるしく背景の変る、この見世物は、その転換の度毎に、電燈を消すことになっていたので、見物達は、アア、また背景が変るのかと、思ったのだ。
ところが、一向舞台が動く様子はなく、踊子達も、立ちすくんでしまったまま、電燈丈けが、一斉にパチパチ、パチパチお化けみたいに、ついたり消えたりしている。
踊子達の面くらっている様子が、滑稽に見えたので、見物席にワーッとどよめきが起った。
がそれも束の間で、今にも消え相にパチパチやっていた電燈が、パッと明るくなるともう何事も起らなかった。
舞踊は続けられた。見物は安心して、また少女達の素足に見入った。