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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
語りつがれる挿話
たえざる研究心
汽車に乗って、わざわざ数駅も先に往診に出かけるなど全く普通のことである。高橋氏が、白老に住みついたから10年後の昭和7年には部落民全員が一堂に会し、時計をおくって氏の篤行に感謝した。
語りつがれる挿話
37年間、もくもくとしてつちかってきたこのような功績は、日ましに認められ注目されてきたが、今や高橋氏の存在は、白老のみならず、特殊環境下の病院施療の先達として、ひろく内外にその名を知られてきたのである。
氏に関する挿話は随分沢山あるようだが、いずれも半ば伝承的に物語として次の世代に語りつがれて行く傾向がある。ちなみに部落の長老に、高橋氏についての話をきくと、彼等は、昔ばなしを子供達にきかせる親ででもあるかのように、深く静かに瞑想し、得々として語りだすので語るにふさわしい、いくつかの事実譚を披瀝して、人間「高橋房次」の断面を、私は語ることにしたい。
たえざる研究心
高橋氏の、考古学に関する造詣は、すでに趣味の領域をでている。専門的な学問としての研究で、多方面のその成果を発表して、絶讃を博しているときいている。白老を中心にした各地でにでかけ、石器、土器などを発見し、珍品を沢山所有しているとのことである。