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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
二 あの世の入口に関する各地の伝説
(1)虻田の海岸にあるアフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)
(5)あの世の物を食ったら、もはやこの世へ帰って来られない。いわゆる「よもつへぐい」の思想である。
(6)あの世から帰って来た者はまたすぐに死ぬ。長くて一年。ただし誰かを身代りにやれば、その人は逆に長く生き栄える。
(7)あの世は地下にあるので、「ぽ※(小書き片仮名ク、1-6-78)ナモシ※(小書き片仮名ル、1-6-92)」p※(アキュートアクセント付きO小文字)kna-mosir(下方の国)と呼ばれ、また「カむィコタン」Kam※(アキュートアクセント付きU小文字)y-kotan(神の国)とも呼ばれる。そこは善人の魂の安住するたのしい世界である。従ってわれわれが問題にしているような洞窟、すなわちあの世への入口を地獄穴と訳すのは正しい訳とは云いかねる。むしろ極楽穴である。
二 あの世の入口に関する各地の伝説
(1)虻田の海岸にあるアフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)
室蘭本線、虻田と豊浦の間の海岸に、アフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)と称する洞窟がある。それについて、次のような伝説が伝えられている。
むかし、アブタの酋長が、妻に死なれて、悲嘆のあまり、何もする気がなくなり、寝てばかりいた。