轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
(4)余市のオマンルパロ
そこへ行くと女の父母と思われる二人の老人が坐っていた。ところが逃げて行った女に老婆の指が触れたと思うと、女の姿は忽然と消えてしまい、近所の人々が皆とむらいに集って来て、儀式の供物をして葬式をしている。この様子をぼんやりと見ていた男は、急に気がついて戻ろうとすると、いつのまにか葬儀の供物がふところの中に入っていたので男は品物を持ち帰ってその話をしたという。これは地獄穴だということである。(吉田巌氏採集、『人類学雑誌』二九巻一〇号所載――『北海道伝説集』61―2ページ)
この伝説の中で、あの世の女が急に死んでそこで葬式が行われたというのは、気にかかる書き方である。あの世では死がないというのがアイヌの説話に普遍的な信仰だからである。地獄穴などという呼称が、まちがいであることはもちろんである。
(4)余市のオマンルパロ
後志国余市郡余市町内にもこの種の洞窟にまつわる伝説が伝えられている。
昔、妻を亡くして淋しく暮らしている若者があった。ある日シリパ岬の沖に出て漁をしていると、シリパ岬の絶壁の下の磯で、夢中になってノリをとっている一人の女の姿を発見した。人の近よれない所に人がいるので、よく見ていると、亡くなった妻によく似ている。