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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
四 風鎮めの祭儀と仮装舞踊劇
そのことは、現実の祭儀が、それを示しているのであります。即ち、北海道の西南部、胆振国山越郡八雲地方では、明治になってからでも、鮭漁に関する風鎮めのお祭に於て、そのような仮装舞踊劇が演じられていたことを、土地の故老は記憶しているのであります。
四 風鎮めの祭儀と仮装舞踊劇
胆振国山越郡八雲地方では、秋になって毎日東風が吹き荒れ、そのためにユーラップ川に鮭が入って来ない時には、コタンの人々が川口の浜辺に集って、そこに“ヌサ・サン”(nusa-san 幣棚=祭壇)を設け、盛大なお祭を行って、風が早く凪いで鮭が川に入って来ることが出来るようにと、神々に祈願をこめました。それを“ペウレチェプ・エカノク・イノミ”(pewrechep-ekanok-inomi 走りの鮭を・迎える・祭)と申しました。その際、祈願が終ると、コタンの若者の中から、四人の者を選び、東、西、南、北の風の神に扮装させます。その際、西風、南風、北風の三神は、善神であるから、よい着物とよい礼帽をつけさせます。また、東風は、悪い神なので、やぶれた着物を着せ、髪をおどろにふり乱させて、やぶれた古い礼帽をつけさせます。