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ぞくほうしこう

差別の根源を考える

喜田 貞吉

喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页

青空文庫

後世にいわゆる奈良坂の夙とこれら非人との関係如何も注意すべき問題である。七道の者は唱門の進退に委せられたが、夙はこれに関係することができなかった。『雑事記』寛正四年十一月二十三日条に、

十座・五ヶ所法師原参ス。昨日自二衆中集会一、召二北宿者一、被二申付一。厳密之間宿ニ召取置金タヽキ、自二衆中一召返了。一且目出候。七道者共ハ悉以十座・五ヶ所へ進退由披故也。宿者更以不レ可レ成レ※イロヒ故也。

七道者

猿楽 アルキ白拍子 アルキ御子 金タヽキ 本タヽキ アルキ横行 猿飼

とある。ここに北宿者とは北山の夙のことであろう。彼らもやはり唱門などとともに夫役などを要する際には召し出された。同書文明十一年九月十七日条に、

元興寺南大門  掘レ之切了。奈良中人夫召‐二出之一。就レ中三党者共ニ仰‐二付之一。十座・五ヶ所罷出了。此内五ヶ所・西坂・鳩垣内分ハ内々仰‐二請之一。近日召仕故也。宿者等罷出云云。

とある。これらの宿(夙)の者も多くはかつて広く声聞師と呼ばれた同情すべき落伍者の末で、その北山夙は、元亨の文書に北山非人・河上横行とあるものと関係を有するらしく解せられ、いずれ寛元の奈良坂非人の中に属したものであろう。