轻松读懂日语经典作品
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
「夕刊大阪新聞」1934(昭和9)年8月7日~12月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 185,496 字 · 368 页
た、うしろ斬りの使い手だ! ……だからよ貴殿方ご両人にとっては、拙者は憎い敵の筈じゃ! だから斬れサアサア斬れ! ……が死骸と同様の俺を、膾サイノメに斬ったところで、そうして息の根止めたところで、世間では笑ってクサシこそすれ、名誉だといって褒めはしまい! ……どうでもいいサア斬ってくれ! ……俺はこうやっていつまでも寝ている。……だからよ縦からでも横からでも、頭からでも足からでも、思う存分に斬ってくれ!」
「黙れ! こいつ! 卑怯者!」
民弥は歯を噛み叱した。
「立て! そうして刀を持て! ……そうして尋常に勝負をしろ! ……親の敵、なんで遁がそう! ……が、貴様も云うとおり、死骸さながらのそういう汝を、何んで討とう討たれるものか……立て立て立て! かかって来い!」
油断なく刀を中段に構え、足ずりをし、足ずりをした。
「これ、その前に聞くことがある!」
これも、刀を構えたままで、兵庫は憎さげに罵るように云った。
「入谷田圃で何んの意趣あって、拙者に刃向かい大事の場合に、憎さも憎し邪魔だてして、我らが同志の五十嵐右内氏を、おめおめ紀州藩に捕えさせたぞ? 云え、聞こう、意趣を聞こう!」