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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
これからも、日本人の国へ交易にでかける人々よ、交易にでかけても、途中ではめったなことでは、舟からあがって、宿泊したりするでないぞ。
(久保寺逸彦「アイヌ昔話、死者の国」――雑誌『遺伝』1955年8月アイヌ族特集号)
これらの物語の中では、次のような諸点がわれわれの注意をひく。
(1)あの世から来た幽霊の姿がわれわれの目には見えぬように、この世から生きながらあの世に行った人の姿はあの世の人々の目には見えない。
(2)ただし犬だけは、この世の犬があの世から来た幽霊の姿を見ることができるように、あの世の犬もこの世から生身を持って行った人々の姿を見ることができる。そういうように人の目には見えぬ者の姿を見て犬が吠えるのをあの世でも「くレミ※(小書き片仮名ク、1-6-78)」(k※(アキュートアクセント付きU小文字)r-e-mik 幽霊・に・吠える)と云っている。つまりこの世では肉体のないのが幽霊だが、あの世では肉体のあるのが幽霊で、まったくあべこべである。
(3)この世とあの世とでは夜と昼があべこべである。
(4)この世とあの世とでは時間の経過の尺度がちがう。あの世で数時間すごしたばかりだと思ったのが、この世へ帰って来てみると十数日も経過している。