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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
そこは昔から近づいてはいけない場所であった。附近にはよいエゾニュウがたくさん生えていたが、此処だけは取りに行かないことになっていた。また近くの大きな樹によく鷲が来てとまっていたが、アフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)のそばだからといって取らなかった(知里高吉翁)。また、此処は地獄極楽へ行く穴だから子供達は行ってのぞいてはいけないと言われていた。夜になると、亡者が此処から出て来て、昆布や海胆などの磯のものを取り、戻って行ったとのことであった(幌別本町の板久孫吉老)。
現地で、知里翁から、此処がアフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)と呼ばれていた処だと示された場所は、意外にも洞穴ではなくて、平らな畑地の中にある大きな凹地であった。その凹地の中には雑草や雑木が周囲の平地と同じ位の高さにまで生い繁っていたが、分け入って見ると意外に深い。底まで降りて行くと小さな平坦地があった。大体楕円形である。底から東の方へ、また草や木を分けて登って行くと、何段かの段々になっていることが分った。想像もしていなかった形態のアフンルパ※(小書き片仮名ル、1-6-92)である。