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ぞくほうしこう

差別の根源を考える

喜田 貞吉

喜田貞吉『差別の根源を考える』。同一底本的分册已合并为一书。收入:俗法師考、融和促進、融和問題に関する歴史的考察。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 页

青空文庫

は「放也」「布也」「誕也」などとある。また、「不二自検束一為レ散」とも「無レ飾曰レ散」などともある。官楽に対して民間の楽を散楽というのも、畢竟右の「散」の意味で、散田、散郷、散居などの文字はわが古書に少からずみえている。支那の古代に「散人」の語がある。『陸亀蒙江湖散人伝』(『佩文韻府』による)に、「散人者散誕之人也。心散、意散、形散、神散、既無二羈限一、為二時之怪民一。朿二于礼楽一者、外レ之曰二此散人一也。散人不レ知レ恥、乃従称レ之、遂為二散歌散伝一、以志二其散一」とある。散所の「散」はまたこの意味ではなかろうか。これについて前引『竹屋文書』中の日野資愛の消息に、「宮本に常勤無之、在々所々に散在せし神人の事と被存候」との説は、軽々しく聞き捨てがたい。これを神人と限ったことは、日野氏が祇園の犬神人などを考え合わせてのことかは知らぬが、それは窮屈な解釈である。しかしながら在々所々に散在した故に、散所というとの説には同意を表せざるをえぬ。「所」は「処」に通じて、字書に「居」なりとも、「止」なりとも、また「居室」なりともある。しからば散所とは一定の居所なく、随所居止する浮浪生活のものを示した語であろう。