轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うつくしいにほんのれきし
美しい日本の歴史
吉川 英治
「週刊文春」1959(昭和34)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,561 字 · 37 页
どうも今日のごとき性花斉放が、進歩か頽廃かは知らないが、自分らは振返ってみても、前述の琴の爪や、杉戸の男女みたいな型の恋を至上みたいに思って歯がゆい真似ばかりやって来たようなものだった。のみならず性の青年期には罪の意識に似た怯気があった。正宗白鳥氏ほどでもないが、正宗さんが何かで書いておられたのに近いものが自分の過去にも考え出される。
いつだったか、そんな私が、大阪朝日会館の読者大会で“わいだん”という演題をかかげて喋べったことがある。性花斉放もまだ今日の活字面ほど迄にはだらしのない性花斉放でもなかった時だが、それでも石原氏の太陽族ブームがおこり、チャタレー問題や鍵などの話題で相当賑わしい頃だった。
正直にいうと私は、自分の中に自分への抵抗みたいなものがあったのだ。或はコンプレックスの変型といった方がなお正直であるかもしれない。静粛な紳士淑女や健全な青年男女を前に、演壇からでも話せる明るい“わいだん”というものは出来ないものだろうか。またどういう反応を聴衆が示すだろうか、そんな好奇心や冒険も手つだっていたのである。が、やはり出来るものではなかった。