轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふしぎなひと

ふしぎな人

江戸川 乱歩

「たのしい二年生」大日本雄弁会講談社/講談社、1958(昭和33)年8月~1959(昭和34)年3月<br>「たのしい三年生」講談社、1959(昭和34)年4月~12月

N4 · 入门 · 新字新假名 · 44,138 字 · 89 页

青空文庫

おそろしい目

この新しいうんてん手も、二十八さいのひとり者で、やっぱり、木村さんの家に住みこんでいるのです。名まえは、栗田というのでした。

木村さんは、その栗田のうんてんする車に乗って、急いで、明智たんていじむ所へ出かけていきましたが、二時間ほどすると、もどってきました。そのときは、もう、夜の十一時でした。

たけしくんや、きみ子ちゃんは、とっくにねてしまいましたが、おかあさんが、書生といっしょに出むかえて、心配そうに、木村さんにたずねました。

「あなた、どんな用でしたの。もしや、二十めんそうが……」

「うん、そうだよ。二十めんそうが、またなにかたくらんでいるらしいのだ。それについて、明智さんから、うちのほうせきを用心するようにと、いろいろ、細かい注意をされてきたのだ。いやなことだな。なんという、しゅうねん深いやつだろう」

おかあさんの顔が、さっと青くなりました。ああ、また、あのおそろしいやつがやって来るのかと思うと、からだがふるえだしてくるのでした。

おそろしい目

そのあくる日から、木村さんの家には、げんじゅうな見はりが立ちました。木村さんのところのふたりの書生と、うんてん手の栗田のほかに、明智たんていのぶかだというふたりの男がやって来て、五人で、かわるがわる、昼も夜も、木村さんの家のうち外を見回って歩くのでした。