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ふしぎなひと

ふしぎな人

江戸川 乱歩

「たのしい二年生」大日本雄弁会講談社/講談社、1958(昭和33)年8月~1959(昭和34)年3月<br>「たのしい三年生」講談社、1959(昭和34)年4月~12月

N4 · 入门 · 新字新假名 · 44,138 字 · 89 页

青空文庫

ロボット小ぞう

あいつ、子どものロボットかもしれない」

たけしくんは、そういって、いきなり門の外へかけ出し、通りの右左を見ましたが、子どものすがたは、どこにも見えませんでした。

「おやっ、あんなところにポストが立っている。いつできたのかなあ」

たけしくんは、通りの向こうがわに、見なれないポストを見つけましたが、まさか、あんなしかけのあるポストとは知りませんから、ここへ、新しくできたのだろうと考えました。

たけしくんときみ子ちゃんが、今の手紙をおとうさんに見せるために、家の中へはいってから、しばらくすると、一台の小がたトラックが、あのあやしいポストのそばへやって来ました。

ふたりの男が、トラックからおりると、そのポストを持ち上げてトラックにつみ、上から大きなおおいをかけて、そのまま、どこかへ走り去ってしまいました。

ふつうのポストなら、とてもふたりの力では持てませんから、このポストは、本物より、ずっとかるくできているのにちがいありません。

あのへんな子どもも、ポストの中にはいったまま、運ばれていったのです。

ロボット小ぞう

おそろしい手紙を読んだ木村さんは、すぐに、けいさつや、明智たんていに電話をかけて、二十めんそうがやって来たら、つかまえる手はずをととのえました。