轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
「たのしい二年生」大日本雄弁会講談社/講談社、1958(昭和33)年8月~1959(昭和34)年3月<br>「たのしい三年生」講談社、1959(昭和34)年4月~12月
N4 · 入门 · 新字新假名 · 44,138 字 · 89 页
木村さんの子どもの、たけしくんときみ子ちゃんは、小林くんとなかよしになっていたので、自分たちの勉強べやへ、小林くんをつれていって、話をしていました。
そのへやの外には、広いにわがあって、まどに、黄色いカーテンがおりていました。
もう、夜の八時ごろのことでした。三人が話をしていると、とつぜん、ぱっとでんとうがきえて、へやの中がまっ暗になってしまいました。ていでんのようです。
すると、まどにおろしてあるカーテンが、ぼうっと、明るく見えてきました。そして、そのカーテンに、なにか、もやもやと、黒いものが動いているではありませんか。
たけしくんは、ろうそくを取りに行こうとしましたが、その、もやもやした黒いものを見ると、もう、からだが動かなくなってしまいました。
三人は、まほうの力で引きつけられたように、カーテンから、目をはなすことができません。
やがて、そのもやもやしたものは、大きな人間の顔であることがわかってきました。まどの外に、なにものかが立っていて、その顔が、にわのでんとうの光で、カーテンにうつっているのです。それにしても、なんというきみの悪い、大きな顔でしょう。