轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
「たのしい二年生」大日本雄弁会講談社/講談社、1958(昭和33)年8月~1959(昭和34)年3月<br>「たのしい三年生」講談社、1959(昭和34)年4月~12月
N4 · 入门 · 新字新假名 · 44,138 字 · 89 页
そこまで聞くと、もう、小林くんはがまんできませんでした。いきなり、まどにかけよると、カーテンをはねのけ、ガラッと、ガラスまどをあけました。てっきり、二十めんそうが、まどの外に立っていると思ったからです。
ところが、ああ、なんというふしぎ。広いにわには、見わたすかぎり、だれもいないではありませんか。
まどぎわに、しゃがんでいるのかもしれないと、下をのぞいてみましたが、そこにも、人のすがたは見えません。
そのとき、たけしくんが、つくえの引出しから、かいちゅうでんとうを出して、小林くんにわたしたので、それで、そのへんをずっとてらしてみましたが、やっぱり、だれもいないのです。
あんなかげをうつしておいて、そんなに早くにげられるものでしょうか。そんなことは、とても考えられません。
三人は、ぞうっと、うすきみ悪くなってきました。二十めんそうは、またしても、まほうを使ったのです。
三人は、おくへかけこんでいきましたが、家じゅうのでんとうがきえていてまっ暗なので、かいちゅうでんとうで、台所のスイッチをしらべてみると、スイッチの切れていることがわかりました。すぐに、スイッチを入れましたので、家じゅうが明るくなりました。