轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
「たのしい二年生」大日本雄弁会講談社/講談社、1958(昭和33)年8月~1959(昭和34)年3月<br>「たのしい三年生」講談社、1959(昭和34)年4月~12月
N4 · 入门 · 新字新假名 · 44,138 字 · 89 页
そのとき、たけしくんが、明智たんていを見上げてたずねました。
「先生、ぼく、わからないことがあるんです。おとといのばんは、まどのカーテンに、大きな顔がうつったでしょう。ゆうべは、かいだんのかべに、おそろしい手がうつったでしょう。そして、どこをさがしても、だれもいなかったのです。どういうわけですか」
すると、明智たんていは、にこにこして答えました。
「あれは、げんとうだよ。きかいを、にわのしげみの中にかくして、あんなかげをうつしたのさ。そのげんとうきは、ずっと遠くからうつせるから、だれもいないように見えたのだよ。ね、そうだろう、二十めんそうくん」
二十めんそうは、苦い顔をして、うなずきました。
「それから、もう一つわからないことがあるんです。二十めんそうは、どうして空をとぶんですか」
「それは、二十めんそうがフランスの発明家から買った、せなかへとりつけることのできる、すごく小さなヘリコプターなんだよ。二十めんそうは、木の上なんかにそのきかいをかくしておいて、さいごには、いつも、それでにげ出していたのだ」
明智たんていは、なにもかも知っていたのでした。こうして、さすがのかいじん二十めんそうもつかまってしまったのです。