轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆうれいかしや

ゆうれい貸屋

山本 周五郎

「講談雑誌」博文館、1950(昭和25)年9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 21,320 字 · 42 页

青空文庫

七 貧乏人は三界が苦

弥六は感じ入ったふうで、「それも聞いてみれば尤もなのもあるが、まるっきり逆怨みみてえのもだいぶある、てめえが悪くっていて人を怨んだり呪ったり、他人のおれが肚の立つような勝手なのがいるぜ、……誰がどこでなにをかんがえてやがるか、ひと皮めくってみなけれあ人の心なんてもなあわからねえ、人間がこんなにあざといもんたあ知らなかった」

「悟ったようなことを云うんじゃないの、だからこそあたしたちが儲かるんじゃありませんか、大きく稼ぐには人間の弱味を掴むに限るよ、さあ商売商売」

七 貧乏人は三界が苦

だがなにもかもが、順調というわけにはいかなかった。ある夜、中年男の幽霊の一人が、派出先で思わぬ奇禍にあい、額に大きな瘤をだして、ひどく立腹して帰って来た。事情を聞くとこうである。

そのとき依頼された件は情痴関係のもので、妻が愛人を家へひきいれたので、自分のほうで家を追ん出た良人が、妻に怨みのほどを思い知らせたいという、気の弱そうな当の良人の頼みであった。

「あっしあ、その家へいきやした」

その担当幽霊は、こう報告をした。いってみるとその女房は問題の男と寝間の中で、お互いに擽ぐったりつねったりして、きゃあきゃあ遊戯に耽っていた。