轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ヨブきこうえん

ヨブ記講演

内村 鑑三

丸の内の大日本私立衛生会館における内村聖書研究会においてのヨブ記講義、1920(大正9)年4月25日~6月27日、9月12日~10月10日、10月24日、11月21日、12月19日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 92,828 字 · 185 页

青空文庫

と十六、十七節は語りてヨブ記は大尾となる。実に悔改後のヨブは、この世の幸福という幸福を以て見舞われたのである。

◯人は苦難に会いし後謙遜と悔改に達すれば、必ずヨブの如くこの世の幸福を以て恵まるるであろうか。ある人はヨブ記の始と終のみを読みて物的恩恵は必ず悔改に伴うべきものとなし、前者において足らざるは後者において足らざるによると考う。従って災禍の下るはその人の信仰足らざるためであると見做す。かくなっては三友人と全く等しき愚妄に陥ったのである。見よヨブは決して物的幸福を願ったのではない。彼はこの世の事は全く忘れて、ただ霊において生きんと努めたのである。そして今苦難の中にあるそのままにて、歓喜の人となったのである。故にヨブは最後の物的幸福に入ることなくして、充分幸福であったのである。従ってこれはなくも宜かったのである。故にヨブ記は物的恩恵が悔改に伴うことを教えた書であると做す人あらば、これ大なる誤りである。

◯ヨブは所有物において前の二倍となり、家富み子女栄えて、長寿と健康とを恵まれて、その境遇において完全なる幸福を享受するに至った。故にある人は言う、ヨブは前の苦難を悉く忘るるほどの幸福に入ったのであると。