轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぼんじんでん

凡人伝

佐々木 邦

「雄辯」大日本雄辯會講談社、1929(昭和4)年4月号~1930(昭和5)年4月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,944 字 · 202 页

青空文庫

彼奴と並んでいる小松ってのも年を食っているぜ」

「あれは勉強家らしい」

「町役場に勤めていたのが志を立てゝ入学したんだそうだ」

と私は○○町出身の生徒から聞いて、この男に敬意を表していた。

「感心だね」

「一生懸命だから質問ばかりしている」

「もう一人長谷川ってのがいるだろう?」

「あれはまるで大人じゃないか? 髭が少し生えている」

「もう十八九だろう。在で小学校の代用教員をしていたんだよ。僕と並んでいる山口君はあの人から習ったことがあるそうだ」

「これは驚いた。先生と生徒が同級生になってしまったんだね」

「然うさ」

「先生の方が下になると大変だぜ」

「何とも知れない。二年級は高等卒業生から馳り集めたんだから、ヒネの多いのは分っているが、先生が入っているとは思わなかったよ」

「これは迚も敵わない」

「見給え」

「何だい?」

「君は矢っ張り一番になろうって気があるんだ」

「ないよ」

「しかし村の名誉の為めに奮発する方が宜いぜ」

と安井君は最初の話題に戻った。

責任解除の結果は早速第一学期の成績表に現れた。私は総評可、席次十三だった。

「一番になれなかったね」

と父親は稍失望したようだった。