轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

「報知新聞夕刊」1930(昭和5)9月30日~1931(昭和6)3月12日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 190,554 字 · 381 页

青空文庫

つまり、この事件の犯人は、倭文子さんの恋人だったのです。三谷房夫だったのです」

「ウムムムムム」

といった切り、恒川警部は、考え込んでしまった。明智の推理は、一見甚だ突飛な場合が多いけれど、よく考えて見ると、いつも理路整然として、一糸の乱れもない。倭文子さんの恋人が、その倭文子さんの命をねらう犯人だとは、突飛も突飛、むしろ荒唐無稽な空想としか思われぬが、明智にしては、確な根拠がなくて、こんなことを口走る筈がない。一体これは、何という変てこな事件であろう。恒川氏は、いくら考えても分らなかった。

「では、なぜ三谷君を捕えないのです。彼はさっきから、我々と同席していたではありませんか。それにしても、当の犯人である三谷君が、自分の犯した罪をあばかれるあの芝居を、平気で見物しているなんて、僕には、何が何だか、さっぱり訳が分りません」

「イヤ、あいつは、決して平気でいたのではありません。君は気づかなかったですか。物置で種明しをしている折など、あいつは、真青になって、額ぎわに玉の汗を浮かべて、ブルブルふるえていたではありませんか」

「ウン、そういえば、変な挙動がないでもなかった。