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あいこくしんわたしはこうおもう
和人は舟を食う
知里 真志保
知里真志保『和人は舟を食う』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『愛国心』私はこう思う、あの世の入口、生きているコタンの銅像、おば金成マツのこと、金成マツとユーカラ、学問ある蛙の話、言語と文化史、洞爺湖の伝説、日本語とアイヌ語の関係、図書館通い、アイヌ語学、アイヌ語のおもしろさ、アイヌ宗教成立の史的背景、ホッキ巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 70,567 字 · 144 页
それはどういう地形かと云うと、川の流れがほぼN字形に回流している部分をさすのである(実際はNの上下の角がもっと円味を帯びている)。ではどういうわけでそのような地形に於て人が後戻りしなければならないかと云うと、それを理解するためには、先ず川というものに対するアイヌの考え方を知っておく必要がある。
我々の考え方では、川は山から発して海に入るものであるが、アイヌは、それとは全く反対に、海から入って山へ行くものと考えている。地名のオマンペッ(山奥へ行く川)シノマンペッ(ずうっと山奥へ行く川)リコマンペッ(高く登って行く川)などはそういう考え方を示している。また我々が川の出発点と考えて「水源」「みなもと」と名づけているものを、アイヌは川の帰着点と考えてペテト※(小書き片仮名ク、1-6-78)すなわち「川の行く先」あるいはペッキタイ「川の頭のてっぺん」と名づけている。また我々が二つの川の合流する所を落合と名づけているのに対して、アイヌはペトコピすなわち「川が別れて行く所」と名づけているのも、同じ考え方に基づくものである。もともとアイヌは海岸線に沿って所々に部落をつくっていた。