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へいわじぎょうのしょうらい

平和事業の将来

大隈 重信

大日本平和協会会長推戴式での演説、1910(明治43)年1月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,320 字 · 23 页

青空文庫

乱を好み、戦いを好み、血を見て満足するという野蛮的行為であるか。決してそうではない。母国が合衆国に向って加えたところの種々の税、種々の法律、これに不満である。そこで、不満を訴えるのである。訴えると、母国は殖民地が反抗すると誤解して、愈々厳重な取締りをする。その時に当って、合衆国民はよほど忍んだのである。よほど忍んで、決して離るるの意はないのである。ここに於て、パァリアメントに嘆願をする。あまり惨酷であるからもう少し寛大にしてもらいたいと嘆願をしたのである。またキングに対してもどうか寛大にしてもらいたいと嘆願をしたのであるが、ここに於てはキングもパァリアメントも聾で耳が聞えない。合衆国の困難を耳に入れてくれない。もはや已むを得ぬというところに至って、反抗が起ったのである。その反抗する時に何と言ったか。諸君がデクレレーションを読めば直ぐ分るが、ライト、権利である。侵すべからざる権利、この権利に依て母国に向って剣を抜いた。こういう理窟のものである。

これは日本には無いことであるが、世界には沢山ある。ここに於て革命もまた権利である。君主があまり暴虐をやると、革命が起る。