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へいわじぎょうのしょうらい

平和事業の将来

大隈 重信

大日本平和協会会長推戴式での演説、1910(明治43)年1月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,320 字 · 23 页

青空文庫

〔黄禍、白禍〕

革命は初めは反乱であるが、反乱ではない権利である。支那に於てもその通り、革命は正義なりというて、三千年前に支那の聖人達は革命というものを是認したのである。湯武の暴伐、支那の議論は大分手厳しい。民の意を失えば、これを君主と言わぬ。悪逆無道の人は君主でない。君主は民意を得なくてはならぬ。人心を失えば匹夫である。匹夫紂王を誅するを聞く、未だ君を弑するを聞かずというものである。ちょうど華盛頓が兵を挙げたのもこれと同様で、謀叛ではない。人間には独立すべき自然の権利がある。一つのライトがある。独立の宣言書を見ると、韻を踏んで書いてある。よほど文章家である。イットイズライト、イットイズライトとあって、これを以て母国に向ったのである。人間というものは、ある度合までは、順良なるものである。ある度合までは忍ぶのである。忍ぶべからざるに至って、これが反抗する時には、あたかも噴火山の破裂するが如き、猛烈なる力を以て臨むのである。

〔黄禍、白禍〕

そこでだ、全体、欧羅巴人が東洋人を苦しめたという事が、東洋人の頭にはあるが、欧羅巴人には、昔東洋人が欧羅巴を荒らしたという頭がある。