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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页

青空文庫

大人だから、僕たちの知らないいろいろな事を知ってるだろうからね」

「じゃ、早く、その人を探し出そうじゃないか」

三人は、何かしら一つの望が出来たような感じがして、にわかに元気になるのでした。

「この矢の印はきっと道しるべだよ。矢の方角へ進んで行けば、その人のいる所へ出られるのかも知れないよ」

哲雄君がいいますと、一郎君はいさみ立って、

「じゃ、第三の矢の印を、早く探そうじゃないか」

と、グングン森の奥へ進んで行きましたが、たちまち、第三の矢印を見つけました。それも前の二本におとらぬ太い木の幹にほりつけてあったのです。

「ア、あった、あった。この方角に進めばいいんだよ。サアみんな、こちらへ来たまえ」

そして、三人は次々と木の幹の矢印を見つけて、奥へ奥へと進んで行きました。ポパイも、御主人たちの元気な様子を見て、うれしそうにそのへんを走りまわるのでした。

「ねえ君、それはいいけれど、僕おなかがペコペコなんだよ。何かたべるものないかしら」

意外な発見に、保君もだいぶ元気になっていましたが、ひもじさだけは忘れるわけに行きません。

「それなら、パンの木を探せばいいや。