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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎士郎『早稲田大学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「早稲田大学」凡例、早稲田大学、早稲田大学について、風蕭々、学校騒動。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 页
大隈の理想は、保守、急進の二大政党を基盤とする立憲政治の実現であったが、板垣を中心として、ルソーの民約論を信条とする急進的立場をもつ自由党に対し、改進党は英国流の漸進主義(彼等はこれを秩序的進歩主義と呼んでいた)を綱領として発足したが、政治的立場において当然、保守党的役割に任ずべき改進党と自由党との差は紙一重のところにあった。その動きは東京専門学校にも微妙な影響を及ぼしてきた。
しかし学校の設立を聴いて、全国からあつまってくる学生の数は次第に多くなり、彼等は笈を担って上京するというよりも、むしろ風雲を望んで駈けつけるというかんじの方がつよかった。それが政府部内の意見を一層強化する結果になってあらわれてきたのである。
これはひとり東京専門学校だけではなく、官立の東京大学(後の帝大)をはじめ、当時私学の二大双璧ともいうべき慶応義塾と同志社においても学生が政治的認識を明かにして時代の改革に志したことは共通の現象であった。ひとり東京専門学校だけが眼の敵にされ、政府の圧迫によって、その存在が、しばしば危殆に瀕した根本の理由は、経営の主体が大隈であり、政府にとって一大敵国の観を呈しつつある改進党と表裏一体の関係をもつものという認識に基くものである。