轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
尾崎士郎『早稲田大学』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「早稲田大学」凡例、早稲田大学、早稲田大学について、風蕭々、学校騒動。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 112,204 字 · 220 页
五年には時の外務卿副島種臣が自ら衝にあたって交渉し、治外法権の撤廃を強調して、これに対するフランスの好意的解答につづいて、各国の意見も一致しようとしたところを英国公使の反対によって不成立となり、つづいて十一年、寺島宗則が外務卿の時代には、治外法権と海関税の問題の解決を求むることは困難であることを察して、税権の恢復だけを切りはなして政府的意見を提出したところが、このときも英国公使の反対によって、またしても不成立に終った。
その頃まで、条約改正に無関心であった国内の輿論が汪然として湧きたってきたのは、伊藤内閣が組織され、新外務大臣としての井上が乗りだして来てからである。外遊から帰った伊藤は、問題解決の前提としてヨーロッパの習慣を規準とする国民生活の改革を企てた。一種の新生活運動ともいうべきものであって、先ず衣食住の改良をはじめとして、男女の交際の上にも外国の様式をとり入れ、内地に住む外国人との交歓を目的とする夜会、園遊会を奨励した。鹿鳴館の建築が完成して、日夜、ダンス・パアティが設けられるようになったのもこの頃であるが、内閣閣僚をはじめとして、上層階級の貴顕紳士が日夜、宴会とダンスに耽って政務を等閑に附しているという噂がつたわるにつれて、民間の意見は俄かに険悪な様相を帯びてきた。