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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
在线阅读山本 笑月《明治世相百話(めいじせそうひゃくわ)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 128,862 字 · 251 页
滝でございと苦しい思い出。
十二社は今より多少幽邃であったが、滝は幅一尺あまりの樋から七、八尺の高さに落ちる、手もなく溝のはけ口、到底この滝を浴びる勇気なし。つぎに高尾とくると事面倒、八王子からガタ馬車、ゴロタ石の甲州街道を約一時間、横ッ腹の痛くなるころ辛うじて浅川村御着、あとは登り一里の山道をてくって、左へ急峻な崖道を下ると琵琶の滝、山中の大道具も物凄く、一丈ばかりの滝の水はすこぶる清冽、いざかかろうというところへ滝番に伴れられた一人の狂女、大暴れで滝つぼへ抱き込まれるその顔色の凄いこと、正気の我々ぞっとして逃げだす始末、全く笑われぬ喜劇。
最後に先輩のお供で王子名主の滝、いずれ大暑の折柄、満身のほこりを浴びてたどり着く。滝はと見ると案外細っこい、こんなはずはないがとまた失敗。そのうち掛茶屋の婆アさんが飛び出し、いらっしゃいと言いつつ、上を向いて「お爺さんお客さまだよ」と呶鳴ると、不思議やどーッとばかり滝は急に勢いを増して太くなり、しかも冷気肌に徹し、滝党初めて満足、但しお客を見て水の加減をするなどはおよそ滝中の珍。
浅草田甫の酉の町
吉原を目当てにした参詣の大群