轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山清『落穂拾い・犬の生活』。同一底本的分册已合并为一书。收入:落穂拾い、犬の生活、夕張の宿、生い立ちの記、桜林、西隣塾記、聖アンデルセン、前途なお、早春、その人、遁走、朴歯の下駄、安い頭、わが師への書、メフィスト。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,741 字 · 486 页
お婆さんは「世話は焼けない。」と云ったけれど、それは全くそうなのだ。メリーのために何かをしてやるということは、私にとっては少しも厄介ではなかったから。メリーのために手足を働かすたびに、私は自分の心が活溌と鷹揚の度合を増していくような気がした。
私ははじめ土間の隅に藁を敷いて、そこにメリーを寝かしたが、その後小屋をつくった。私は果物屋から林檎箱をいくつか譲ってもらって、それを材料にして小屋をこしらえた。私の上衣やズボンなども、躯よりは大きめの少しだぶだぶしているようなのが好きだ。私にとっては、なんによらず野暮という様式位、居心地のいいものはない。私はメリーのためにも、少し大きめの小屋をこしらえた。やがては、仔どもも産れることだし。私は小屋の作製にまる二日を費した。随分不恰好な小屋が出来上った。それはいわば大野暮とでも云うべき代物であった。もともと私は手工は幼稚園時代から苦が手だったのだ。私は小屋を離れの戸口の前の柿の木の下に置いた。それでもよくしたもので、メリーは家畜の習性からか、そこをはじめから自分の住居と承知しているような顔つきで、いそいそと小屋の中に這入り込んだ。