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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山清『落穂拾い・犬の生活』。同一底本的分册已合并为一书。收入:落穂拾い、犬の生活、夕張の宿、生い立ちの記、桜林、西隣塾記、聖アンデルセン、前途なお、早春、その人、遁走、朴歯の下駄、安い頭、わが師への書、メフィスト。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,741 字 · 486 页
イエスが野の百合を愛したように、僕はすべて可憐なものに心を惹かれるのだ。」
先生、こんなものが書けました。読んで下さい。
妹
僕の妹は今年六歳に成る。おそ生れだ。頸も細く、顔なんか小さく、一掴みになりそうで頼りないなあって気になる。紅いちゃんちゃんなんか着ている姿には、なにか猿の子を聯想させる幼い獣めいた感じがある。妹を抱いて毛深い襟もとに僕は生な愛着をそそられるのだった。
去年の夏、母が死んだ。母の死は僕にとって生れて初めてのものだった。僕は滅茶苦茶な心で母の死に面接した。傍らには母を失くした妹がいる。が、僕はこの幼いものの生命に母の死が何んであったかを知り得ない。僕は母の死に面接したまま、祖父の死を、弟の死を送った幼い頃の自分のことを思った。
今年の春、妹のとこへ新しい母が来た。妹は「お母ちゃん、お母ちゃん。」と云って懐いている。
妹も同じ年頃のものと遊ぶように成っている。弱虫で年下の友達によく泣かされる。僕は妹の泣き声をよく聞かされる。僕はまた、遊びの輪から離れて小さな顔を歪ませている妹をよく見かける。
御飯の座などで兄が、「ジョン公の方がおとなしく云うこと聞いて可愛いいや。