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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山清『落穂拾い・犬の生活』。同一底本的分册已合并为一书。收入:落穂拾い、犬の生活、夕張の宿、生い立ちの記、桜林、西隣塾記、聖アンデルセン、前途なお、早春、その人、遁走、朴歯の下駄、安い頭、わが師への書、メフィスト。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 239,741 字 · 486 页
」
「ええ、私は子供の時分とても※(「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2-92-68)パンが好きで、学校の遠足には大抵お弁当の代りに※(「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2-92-68)パンを持ってゆきましたわ。」
「そうだね。お天気の日なんかに※(「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2-92-68)パン持参で散歩をしたいな。」
芋を食いながらどうやら私は自分の姿勢を忘れたようだ。春雨の午後静かな内湯に浸りながら遠くに三味線の爪弾きを聞いているような、うっとりとした、あなたまかせな気持になってきた。お里丸出しのわけであるが、おそらく※(「飮のへん+稻のつくり」、第4水準2-92-68)パンの話などをしているのが私には一番似合うようだ。ああ、いつまでも話していたい。しかしそれでは彼女に太宰治という作家はよほどの食いしん棒だという印象を与えることになろう。なにを隠そう私は、今年は豊作という新聞の見出しを見てさえ、はや生つばの湧く男だ。うまうまと好調を保持してきたのに、俄然食事中に至ってはしなくも本性暴露の危険濃厚となり、太宰調稀薄の結果を惹起するの始末となった。