轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あかいカブトムシ

赤いカブトムシ

江戸川 乱歩

「たのしい三年生」講談社、1958(昭和33)年4月~1959(昭和34)年3月

N4 · 入门 · 新字新假名 · 23,237 字 · 47 页

青空文庫

おそろしい番人に注意せよ。

という手紙のとおりに、小林だんちょうとユウ子ちゃんと、木村くんと井上くんと、ノロちゃんの五人が、世田谷区の一本スギの原っぱへやって来ました。

木のぼりのめいじんのノロちゃんが、高いスギの木のてっぺんへのぼりましたが、はいるあななんて、どこにもありません。ノロちゃんは、しばらく、あたりを見まわしていましたが、なにを思ったのか、原っぱに長くよこたわっているスギの木のかげをゆびさしながら、さけびました。

「あそこだよ。あそこに、入口があるんだよ。」

それを聞くと、小林だんちょうも、はっとそこへ気がつきました。

「ああ、そうだ。てっぺんというのは、スギの木のてっぺんのかげのところなんだ。」

ノロちゃんが木からおりるのをまって、みんなで、スギの木のかげのさきっぽまで行ってみました。

そのへんには、たけの高い草がしげっています。小林くんは、この草の中へふみこんでいってさがしていましたが、やがて、

「あっ、ここにほらあながある。ここが、入口にちがいないよ。」

と、みんなをよびあつめました。それは、さしわたし六十センチぐらいのせまいあなでした。