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わたしのしごと しょうこうのしごと
青帛の仙女
上村 松園
上村松園『青帛の仙女』。同一底本的分册已合并为一书。收入:私の仕事 松篁の仕事、わが母を語る、明治懐顧、昔尊く、古い記憶を辿って、芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を、冷かされた桃割娘、日本画と線、土田さんの芸術、栖鳳先生を憶う、随想、三味線の胴、今日になるまで、芸術三昧即信仰、砧、北穂天狗の思い出、寛政時代の娘納涼風俗、女の顔、想い出、帯の巾が広すぎる、大田垣蓮月尼のこと、絵筆に描き残す亡びゆく美しさ。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,693 字 · 68 页
毒のない安心して物の言えるいい人であったという事は、私にも言えます。
私の若い時分は、今のように、文展とか、帝展とかといった、ああいう公開の展覧会というものが、そんなに沢山ありませんでしたので、文展時代の作品については、はっきりとした記憶がまだ残っています。春挙さんの〈塩原の奥〉とか、〈雪中の松〉とかは、いまだにはっきりとした印象を残しています。
青年絵画共進会の、海辺に童子がはだかでいる絵は、その筆力なり、裸体の表現などが、当時の私共には、大変物珍しく、そして新しいもののように感ぜられたのでした。取材表現のみならず、色彩に於いても、新しい感覚に依っていたものでありました。
おなくなりになる少し前の事でした。電車で、所用があって外出しましたとき、ふとみると、私の座席の向こう側に春挙さんが偶然にも乗り合わせていられました。その時ちょうど私の方の側が陽が照って来ましたので、「こちらへおかけやす」と、その時、春挙さんの隣に空席が出来たので、おとなりにかけました。ちょうどラジオで放送された直後の事でしたので、その話をしていられました。伝統的な手法を忘れて、一体に画壇が軽佻浮薄に流れていけないというようなお話を、しきりにせられていました。