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わたしのしごと しょうこうのしごと

青帛の仙女

上村 松園

上村松園『青帛の仙女』。同一底本的分册已合并为一书。收入:私の仕事 松篁の仕事、わが母を語る、明治懐顧、昔尊く、古い記憶を辿って、芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を、冷かされた桃割娘、日本画と線、土田さんの芸術、栖鳳先生を憶う、随想、三味線の胴、今日になるまで、芸術三昧即信仰、砧、北穂天狗の思い出、寛政時代の娘納涼風俗、女の顔、想い出、帯の巾が広すぎる、大田垣蓮月尼のこと、絵筆に描き残す亡びゆく美しさ。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,693 字 · 68 页

青空文庫

その時、「膳所の別荘は大変立派だそうですね」と言いますと、「あなたはまだでしたか、御所の御大典の材料を拝領したので茶室をつくりました、おひまの時はぜひ一度来てほしい」と言われて、それがもう去年の事になりました。そんなに早くなくなられるとは、とてもおもわれませんでした。

私が十六、七の頃ですが、全国絵画共進会というのが御所の中で、古い御殿のような建物があって、そこでよく開いていましたが、その時春挙さんが、海辺に童子のいる絵を描かれました。私はその時、〈月下美人〉という、尺八寸位の大きさの絹本に、勾欄のところに美人がいる絵を描いて出しました。それが、一等褒状になりましたが、春挙さんが、それを親類の方でほしいと言うので、私の方へゆずってくれと言われて、持って行った事があります。これは春挙さんのところへ行っているのです。その後、どうなりましたかわかりませんが、それは明治二十五、六年の頃だったとおもいます。

何しろ纏まった話もなく、問われるままに思い出を語ってみました。

(昭和九年)