輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しそうとしてのぶんがく
思想としての文学
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《思想としての文学(しそうとしてのぶんがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 209,809 字 · 408 頁
夫は殆ど文学的な効果を有つ。理論的分析と文学的描写との間にどれだけの距たりがあるか、という議論だ。今ではもうこういう愚問を真面目に提出するものはいる気づかいはあるまいが、そうかと云ってこの疑問に対する組織的な解答が与えられているかというと、案外そうではないらしい。
例えば科学と宗教との関係なら両者の対立関係を歴史的に査べれば、一応の現象上の理解は行くわけだが、科学的理論と芸術乃至文学との連関は、片々たる(尤もその数は無限かも知れぬが)歴史的材料では本質的なものを導き出すには足るまい。両者の連関が歴史的に展開していることは初めから決ったことだが、その歴史的な本質を見出すには、却ってただの歴史的材料では追いつかない。科学と文学という問題が之まで一向根本的に処理される方針の立たなかった所以だ。
私は科学を一纏めに評論したならば(之は大変な仕事でいつ本当に出来るか判らぬが)、その次には「科学と文学」との関係を批判すべきだと思いついた。単に二つが並べられる習慣になっているからではなく、ここに論理学的又は認識論的な、新しい問題が横たわっていると思うからである。