輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しそうとしてのぶんがく
思想としての文学
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《思想としての文学(しそうとしてのぶんがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 209,809 字 · 408 頁
三
だからアクチュアリティーを、実際性などと書くから妙に形而上学化されて勝手な解釈が這入るので、之をもっと日常的に、時事性又は時局性と書けば、その云わんとする処がもっとスッキリと判ると思う。日常茶飯事と云うが、そして之は所謂コンベンションの本質を好く云い表わしてもいるが、一体日常の茶飯が満足に行くかどうかということが、今日の大衆の日常生活に関する時事問題の最も重大なものではないか。
三
現実とか実際とかいうと、歴史の必然性と自由との関係などを持ち出して、とや角云いたがる人もあるが、歴史に於ける必然性とか自由とかいう概念の使い方は、すでにマルクス主義哲学で科学的定式を与えられているのだから、この定式を利用しないで勝手なことを云うものは、科学的に真面目な対手に出来ない。そんなことよりも日常性の原則にとって大事なのが、前に云った時事性というものなのである。哲学が唯物論であるかないかの標識の重大な一つもここにあるのだ。無論時事問題に関心を示しさえすれば唯物論になるなどというのではない。その場合ならばその時事問題の処理が科学的であるかないかが標識になる。尤も科学的な処理内容を特に文学的に表現することは大事なことだ。