輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 187,841 字 · 376 頁

青空文庫

「――今の世の通りだ。数百年来どんな国家の大患という時でも、彼らは、自分たちの特権を汲々と守ることしか知らぬ。愚民から献じさせた財をもって、城廓のような石垣や山門を築き、内に銃槍を蓄えて――しかも、日ごろの行状に至っては、荒淫腥食、心ある人間には、できないような生活も平然とやっておる。法燈修学の頽廃など、いうもおろか、破戒乱行の末世と申すも過言でない。――左様なものを焼き払うのになんの惜しみがあろうぞ。色をなして諫めだてするそちたちの心がむしろ信長には解せぬ。止めるな、信長は断じてやる」

「仰せは、いちいち御尤もですが、われわれ三名も、断じて、お止めいたします。死すとも、この座は起ちませぬ」

信盛、夕菴、光秀の三人は、同時にまた両手をついて、あたかも諫言の砦のように主君の前をうごかなかった。

叡山は天台、石山は門徒、宗派はちがうが、仏徒であることに変りはない。

その仏徒の団結は、教義のうえでは、他宗とよび合っているが、信長に対抗することだけには、完全に一致し、完全に同じ性格をあらわしている。

浅井、朝倉と通じたり、将軍家を利用したり、各地の残党に利便を与えたり、越後や甲州へまで密使を送ったり――また信長の領土を中心として、気ままな野火のように、一揆を蜂起させて、信長を奔命につからせてしまおうと謀ったり――