輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

がくせいものがたり

楽聖物語

野村 あらえびす

線上閱讀野村 あらえびす《楽聖物語(がくせいものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 193,667 字 · 381 頁

青空文庫

を作り、「アヴェ・マリア」や「魔王」を作った、フランツ・シューベルトこそは、いつの世にも我らの身近に生きつつある、万人の心の友であったと言って、なんの誇張があろう。

十九世紀のロシアの大ピアニストにして、旋毛曲りのルービンシュタインは、シューベルトの「白鳥の歌」の一つなる「憩いの地」を聴いてこう言った。「もう一度、いや千度でも(その歌を繰り返してくれ)。バッハ、ベートーヴェンと共に、シューベルトこそは、まことにドイツ音楽の三大巨峰である」と。

この言葉には少しの誇張もない。我らの精神生活に食い込んで、朝に夕に、浄らかな慰藉と感激とをもたらす音楽は、シューベルトをもって第一とすることはおそらく何人も異論のないところであろう。シューベルトの音楽にはバッハの儀容も、ベートーヴェンの威厳もなく、モーツァルトの絢爛さもブラームスの端正さもないが、懐かしさと優しさと、泌み出る愛情と輝く美しさは、人間に音楽あって以来、かつて例を見ざる比のものである。これを人文史上のオアシスと言うもよく、芸術の中の芸術と見るもまた妨げない。シューベルトこそは真に人間の母の生んだもののうち、最もよき魂であり、百世変ることなき、人類の友であると言えるだろう。