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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁
至らぬ私といえども、遠州に目標を置くようなけちな仕事をしておらぬつもりなのである。
利休というと「茶」では神様のようにいう人が多い。近頃学術的な研究も盛んになったが、初めから鵜呑みに無批判的に有難がっている人々が多い。茶人はさておき、学者にさえ未だにそういう人が多いのは誠にこまる。桑田忠親氏の『千利休』は客観的に利休を語ろうとする最初の好著だといえる。しかしそれでも見方は結局先入主を出ておらぬのはどうしたことか。今後はもっと多くの正当な批判が加えられてよくはないか。
利休は大した才気のある人であったと思われる。性格も強くて傲慢なほど自信があった人であろう。それだからこそ諸大名や武将を向うに廻して、彼らを手玉に取ったほどの遣り手であった。何しろ一代の人気を得たのは、鮮かな力量の人であったことを語ろう。だからその影響はなかなかに大きく、今日「茶」の存在が良くも悪しくも彼に負う所があるのは言うを俟たぬ。
だが、どういう道を通って、利休はその位置を得たか、利休の生涯を見ると彼は転々として当時の権門に仕えた。始めは信長に仕え、次には秀吉に侍り、その他の諸大名、諸武将、さては豪商と歩き廻った。