輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁

青空文庫

振り返って、「遥けくも来つる哉」という想いがないでもない。また一方、「民藝」という言葉を使い初めたのは、つい先日の事のようにも思われる。最初は方々で、馬鹿にもされ、非難もされたものである。どうせじきに亡びる見方だといわれていた。しかし信念の仕事であったから、それらの批評に動じる事はなかったが、どんな仕事でも開拓的なものに風当りは強い。しかしいつしか動きは広まり、ついに「民藝」という文字は辞書にも現れるに至った。今では民藝協会も日本全国で二十カ所に支部が設けられ、民藝館も合せて四カ所に建設せられた。いずれその数は増すであろう。海外での名声も高くなってきたが、どの道どこの国でもこの動きは起るに違いない。国民の保有する固有の美を示すものであるから。それに民族の生活から生れ出たものであるから。

ただ、私どもが困ったのは、外の敵ではなくしてむしろ内の敵で、下手もの趣味などという臭いが現れたり、安価な物指で民藝を形から追う者が出たりする事であった。今ではそれを正道に引き戻す事がなかなかの一仕事でさえある。

今まで世界にもいろいろの工藝運動はあるが、民藝運動の一つの特色は、ある意味で精神運動でもあって、この事はやがて一つの著しい旗色ともなるであろう。