輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

線上閱讀海野 十三《四次元漂流(よじげんひょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,363 字 · 128 頁

青空文庫

怪しき気分

だが、そのときはもうおそかった。道夫の身体は後から抱きすくめられた。異様な気持になった。

怪しき気分

そのときの身体の痛みも、ずいぶんたえ切れないものであったけれど、それよりも道夫を苦しめたものは、全身の骨に受けたなんともたとえようのない気持のわるい振動であった。

ふだんは、自分の身体の中に骨があることは殆んど感じないのであるが、そのとき道夫は全身をつらぬく、自分の骨が一せいにおどりだすように感じた。その骨は、一本ではなく、二百あまりの骨片が組立てられたものであるが、その二百あまりの骨片が、それぞれひとりでにおどりだしたのである。それとともに全身がへんな気持におそわれて、眼がまわった。それから胸がむかむかして、げろげろとやってしまった。

その苦しさに、道夫は大きな声をだそうとしたが、なぜかでなかった。また、ちょっと身体をうごかしても、反射的にはげしい痛みが起った。それはまるで自分の身体を、刃物にこすりつけて引き斬るようであった。

道夫は、低くうなりながら(それがせい一ぱいであった)その苦しみと痛みを相手にたたかった。一秒、二秒、三秒。道夫は、これは死ぬんじゃないかと思った。