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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
線上閱讀正岡 容《圓太郎馬車 正岡容寄席小説集(よせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,226 字 · 295 頁
続いて鮒の刺身を。
おしまいにモヤモヤ煙の立っている木の芽田楽を、御飯と一緒に。
山椒のいい匂いが、少し焦げた味噌の香りと一緒に、プーンと鼻を掠めてきた。
まず田楽を、鮒の刺身を、いい加減歩いてお腹も空いていたのだろう小助六は、御飯と一緒にかっ込むように食べた。
少し人心地がついてきた。
四杯目の御飯のとき初めて鬼がら焼へ箸をやって、秋までには東京へ出てくるという海老団治の上をふッと思った。
頼みになるのは男の友だちばかり。
今に海老が来たらうんと仲好く交ってやろう。
「ところでと……」
ともすれば滅入り込んでいく今の自分の心持ちを、我れと我が身を引き立てようと鬼がら焼をむしって頬張りながら、
「海老でこうなにかいい洒落が言えねえかなあ」
大真面目でくだらないことを考えはじめた。
「エーと、こうつと、待てよ。海老で、海老で……と。どうだろうこんなの、海老で……海老でなりとも逢わせておくれ……と。いけねえかなあ、こんなのは」
いけなかった、モロにそんなのは。
文句がいけなすぎる、夢でなりとも逢わせておくれの洒落なんて。
今松は自分で自分を陥穽の中へ陥していたのだ。