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みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁

青空文庫

有名だからよいと思って見たり、評判に引きずられて見たり、主義主張から見たり、自分の小さな経験を基にして見たり、なかなか純には見ぬ。純に見る事を「直観する」というが、直観はその文字が示す通り、見る眼と見られる物との間に仲介場を置かず、じかに見る事、直ちに見る事であるが、この簡単なことがなかなか出来ぬ。多くは色眼鏡をかけて見てしまう。あるいは概念の物指を出して計ったりする。ただ見ればよいのに、いろいろの考えを持出して見る。そうなるとじかには見ぬから、ものそのものは見えぬ。色眼鏡を通すから本来の色が見えぬ。眼と物との間に介在するものが在る。これでは直観にならぬ。直観は即今に見ることである。昨日見たなどというものは、もう直接でなく、間接なものに去ってしまう。今直ちに見る以外に直観はない。何ものも介在させず直下に見るのだから、これを簡単に「ただ見る」といってもよい。ただ見るのが直観の働きである。禅的にいえば、「空手にして受取る」といってもよい。

この消息を形として眺めれば、見る眼と見られる物とが一つになる事だといってもよい。見る眼が見られる物に即するといってもよい。