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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁
君は博士の変心が、信じられないらしいね。では、あそこまで来て、あの部屋をのぞいてごらん。すると、それがわかるから……」
「じゃあ、火星兵と博士が話をしているのが見えるところまで、つれていってください」
と、千二は、先生に言った。
「よろしい。しずかに、足音をしのばせて、こっちへ来たまえ」
先生は、せまい廊下を、先に立った。
まったく、困ったことだ。この大空艇に、火星兵がのりこんでいるなんて。
これが、地上でおこったことなら、博士と火星兵とをそこへのこして、一時にげだす手もあったが、このように、空中での出来ごとである。しかも、空中といっても、あたり前の空中ではない。このあたりは、もう空気がない空間である。外へにげだすことは出来ない。空気がないから、死んでしまうだろう。それに、第一、代りのロケットも、なんにもないのである。
千二は、先生のあとから、ついていった。そうして足音をしのばせつつ、ようやく操縦室の次の部屋まで来た。
先生は、扉の上についている小さいのぞき窓のふたを、そっと、よこにうごかした。
「ほら、まだ、三人とも、話に夢中だ。さあ、ここから、のぞいてみたまえ」