輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

45 おそろしい仮定

博士は、そうだとは言わなかった。が、そうでないとも言わないところをみると、たしかに火星からの通信に違いないと、先生はさとってしまった。

「博士。火星人が動物でないと言うのは、ほんとうですか。動物でなければ、一体、何ですか」

「ふうん、そのことだ。が、人間には、とてもむずかしすぎる問題で、言ってもわかるまい」

45 おそろしい仮定

実に奇怪な話ではある。火星人は、動物でない――と、佐々刑事は言うのだった。

蟻田博士は、それについて、いくら新田先生に説明してもわかるまいと言って、話をしようと言わない。

新田先生は、ぜひともこの重大な、なぞの言葉を解いてしまいたいと思うのだった。これは博士の力を借らずに、自分の力で解いて、博士にぶっつけるより外はない。

そこで新田先生は、自分で、このなぞの言葉にぶっつかった。

(火星人は動物でない――と言う。では、いったい何であろうか)

動物でない――と言うと、植物か鉱物か二つのうちの一つであろう。しかしそれはあまりに変なことだ。

なぜと言って、人間は動物であり、犬や猫も動物である。動物は、文字で書いても、動くものと書く。だから動物は、動けるのである。