輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,496 字 · 368 頁

青空文庫

(よし、こいつらをつけて行き、この洞窟内で討ち取ってやろう)

三十郎は決心した。

で、刀を抜き持って、二人の後をひそかにつけた。

梶子も民弥もそんなこととは知らず、話しながら先へ進んで行った。

この二人はこの洞窟の、玄関ともいうべき北口へ行って、そこの口の辺に屯ろして、ガヤガヤ騒いでいる人間の様子を、しばらくの間うかがったのであったが、ほとんど見当がつかなかった。そこで断念して岩山を巡って、別の入り口を目付け出した。と、東側の入り口が目付かった。そこで松明の用意をし、そこから洞内へはいったのである。

そんなことには抜け目のない、女隠密の梶子の手には、石筆の用意もしてあったので、岩壁へ記号を次々につけて、二人は角々を曲がって進んだ。

「聞いたより大変な枝道ですことねえ」

「碁盤の目とでも云いましょうか、こう枝道がありましては、しるしをつけて行かない限り、出口へはなかなか出られませんな」

「魚屋の財宝のあり場所なども、これでは容易に目付かりそうもない」

「あるにいたしても心をゆっくり持ち、この島に相当滞在し、幾度となく洞内へはいり、充分探索いたしませいでは、発見出来そうもございません」